少し前になりますが、中国の大手ポータルサイト「捜狐」に、今年中国で夏休みシーズン(7〜8月)に公開された作品の統計分析が出ていました。
日本人(中華エンタメファンを除く)も観て楽しめる中国映画が最近なかなか無いの、よく分かる内容だったので、ざっとメモ。
中国映画の公開時期を稼ぎ時にあわせる「優遇措置」のせいかもしれませんが、期間中の興収上位5作品はすべて中国映画か中国・香港合作映画です(ジャッキー・チェン主演の「絶地逃亡」には米国資本も入ってる)。
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トップ5(数字は公開日からの累計 1元=15円)
1位:「盗墓筆記」9.87億元(約148億円)
2位:「絶地逃亡」8.89億元(約51億円)
3位:「寒戦2」6.78億元(約102億円)
4位:「使徒行者」5.79億元(約87億円)
5位:「大魚海棠」5.65億元(約85億円)
2ヵ月間の興収合計は、前年同期比6%減の約86億元(1290億円)。
急成長してきた中国の映画市場ですが、若干減速し始めたのでしょうか。
夏休みシーズン、比較的人気の高かった31作品を対象に観客層を分析した結果、いくつかの特徴が…
★25歳以下が52%を占める。
世代別の映画のチョイスは…
25 歳以下:青春映画、ラブストーリー
26〜30歳:サスペンスやアクション、ハリウッド大作、ファンタジー
30歳以上:ファミリー向け映画やアニメ(子連れで観ることが多いため)
★63%が女性
青春映画とラブストーリー(※)の観客は7割以上が女性→目的は「小鮮肉」(若い俳優)
ちなみに、EXO・チャニョルが主演する中韓合作のラブストーリー「所以…和黒粉結婚了」は観客の8割以上が女性だったとか。
(※上記のトップ5には入っていませんが、それ以下に細々と入っている)
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日本以上に市場が内向きな感じです(別にそれが悪いとは言いません)。