本日、上海国際映画祭(6月16~25日)開幕です。残念ながら今年は行けませんでした。
今年の注目は、23日(土)と24日(日)に上映予定の『万引き家族』。23日には是枝裕和監督と松岡茉優さんの舞台挨拶が予定されています。
このチケットが即完売で、新浪網によると発売開始後わずか数十秒の瞬殺だったとか。もちろんダフ屋が出現し、1枚120元(約2,000円)のところ、数百元~1000元(約1万7,000円)で売り出されたりしてるとニュースになっていました。
家族観が日本人とはかなり違う中国人ですが、今回見るのは主に上海の若い人だと思うので、日本の観客とそんなに大差ない感想が出てくるのではないかなーと推測。香港国際映画祭でも、中国からの出品作には「社会からこぼれ落ちた人」がテーマの作品が多かったので、あちらの方が『万引き家族』をどう受け止めるか、感想が出てくるのが楽しみです。
『万引き家族』は中国でも一般公開されるので、今回争奪戦に敗れた上海市民のみなさんには、高額チケットに飛びついたりせず、冷静に待っていただきたいものです。
で、本作を中国で配給するのが華誼兄弟(華夏電影発行、路華影業との共同)なのですが、上海映画祭開幕に先駆けて、15日に同社の2018~2019年新作発表がありました。
香港系のポータルサイト「鳳凰網」によれば、日本がらみでは『万引き家族』の年内公開、また、滝田洋二郎監督による中国の小説「聞煙」の映画化(2019年公開予定)が発表されました。
中国映画では、まず7月27日にツイ・ハーク監督の「狄仁杰」シリーズ最新作『狄仁杰之四大天王』(原題)、9月21日にジャ・ジャンクー監督の『江湖儿女』(原題)が公開予定。個人的には、夏公開で上海映画祭のコンペ部門にも出品されている姚晨と馬伊琍(「我的前半生」がめっちゃ良かった)共演の『找到你』(原題)が楽しみ。プロデューサーとして馮小剛(フォン・シャオガン)がクレジットされてます。2019年には、その馮小剛監督の『手機2』(待ち遠しい!)、管虎監督の戦争映画『八佰』(これも待ち遠しい!)が待機。今後の動向に注目したいと思います。
そうそう、管虎監督は2年前に来日された際にお話をうかがっています。
この時も、次は戦争映画を撮るんだと言ってましたね。
あと、余談ですが、このインタビューに出てくる「老炮儿」について、「日本だと西城秀樹さんかな」とおっしゃっていて、そのときはピンとこなかったのですが、今はなんとなく分かる気がします。