ライター新田理恵/NittaRie

映画、人、お仕事について書きます。

台湾 金馬奨とNetflix

11月25日に行われた台湾金馬奨の授賞式。どの映画か全部わかるように編集されているオープニング映像が素晴らしくて、繰り返し見ています。

 

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こちらはメイキング。楽しいなあ。

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ここで説明されているような撮影技術、先日取材した「2023 TCCF クリエイティブコンテンツフェスタ(Taiwan Creative Content Fest )」でもしっかりした展示がありました。記事化したらシェアします。

 

今回、プレゼンターとマスタークラスの講師を務めた満島ひかりさん。台湾ではNetflixのドラマ「First Love 初恋」の影響で大人気。日本でも「愛の不時着」や「イカゲーム」などは話題になりましたが、Netflixの影響力が全然違う。先日の取材でお世話になった文策院の方も、Netflixでランキング上位になる作品や主演俳優のことは、だいたい誰でも知っていて、だから最近「誰でも知ってる」日本の俳優は多くないけど韓国の俳優は非常に知名度が高いという話をされていました。

 

そうした関連の話も、記事化したらシェアします(たぶん笑)。

 

ウートピさん

インタビューや映画の紹介など、よく記事を書かせていただいていたwebサイト「ウートピ」さんが10月末でクローズしました。

 

編集さんの視点がよくて、読み応えのある記事が多かったので、読者としても残念。

ぜひどこかで復活を…!(祈)

 

ということで、このブログの過去記事の中にも、先月からリンクが無効になっているものが多数ありますが、それは「ウートピ」さんへの寄稿記事です。タイトルだけになりますがアーカイブ的に残しておきます。

夏にご紹介した映画

そこそこ忙しくて、更新を怠けてしまいました。

この夏、Webでご紹介した映画から、いくつか貼っておきます。

 

とにかく気分があがる『ダンサー イン Paris』

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シシィに共感しちゃった『エリザベート 1878』

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劇場パンフの寄稿文がこちらでも読めます『兎たちの暴走』

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ほんとに優しい『星くずの片隅で』

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秋は映画祭めぐりで忙しくなりそうです。

台湾巨匠傑作選2023 『アーカイブ・タイム』

ホームページを見て知ったのですが、先週末から開催中の「台湾巨匠傑作選2023」で、字幕翻訳したドキュメンタリー『アーカイブ・タイム』が上映されます。
日本での劇場公開は初。
フィルムのデジタル修復作業を手がける人々の仕事に迫った作品で、最後は皆さんの情熱にうるっときます。
1月に台北のフィルムセンターに行ったのは、実はこの翻訳がきっかけで見学したいと思ったから。おすすめの作品です。

「華流ドラマガイド」

発売中「華流ドラマガイド」で、大阪アジアン映画祭で好評だった『本日公休』主演のレジェンド陸小芬さんと傅天余監督、『黒の教育』主演の蔡凡熙さんにお話しを聞いています。

ぜひお手にとって一緒に一般公開を祈ってください…!

www.cosmicpub.com

蔡凡熙(ケント・ツァイ)さんは、すごくしっかりした好青年。「台湾犯罪故事」(黒潮之下)もお薦め。

誌面では7月公開の香港映画『星くずの片隅で』他の紹介もしています。

『同じ下着を着るふたりの女』ほか、お薦め映画を紹介

「私の人生は、私のもの」だと思いを新たにできる映画4本をウートピさんで紹介。

『私のプリンス・エドワード』『セールス・ガールの考現学』『同じ下着を着るふたりの女』『それでも私は生きていく』を取り上げています。

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そのうち『同じ下着を着るふたりの女』と『セールス・ガールの考現学』には劇場用パンフレットに監督インタビューを執筆しています。

前者は、キム・セイン監督が制作の際に参考にしたというコミックエッセイ『母がしんどい』の著者・田房永子さんや精神科医の斎藤環さんらの寄稿が。後者も、「ほっほー」というモンゴルに関する豆知識がいっぱいで、どちらも非常に充実した内容。鑑賞のお供にぜひ。

「花より男子」各国実写ドラマ

香港から帰ってきて(←改めて載せる)気づけば発売になってた「ダ・ヴィンチ」5月号。

「花より男子」特集で各国実写ドラマを紹介しました。

 

 


いい機会だと全部見直して、超久しぶりに台湾版の「流星花園」も見たんですが、

当時はさっぱりだったジェリー(言承旭)の魅力が分かった気がした。

ごめんよ、20年遅刻したわ。

 

花より男子展、行かなくちゃ。

 

 

『小さき麦の花』(原題:隠入塵煙)

先週末公開の『小さき麦の花』(原題:隠入塵煙)を紹介しました。こういう作品を若い人たちが支持したというのが、なんだかうれしい。

www.cinemacafe.net

李睿珺(リー・ルイジュン)監督を初めて知ったのは「白鶴に乗って」が上映された中国インディペンデント映画祭2013でしたが、あれから約10年。有名になって…と感慨深い。

短編集『絶縁』の村田沙耶香さん

「絶縁」をテーマに、アジアの作家9名が短編を書き下ろしたアンソロジー『絶縁』(小学館)。日本から参加されている村田沙耶香さんへのインタビューがウートピさんで公開されました。全3回です。

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出版を知ったとき、「うっわ、面白そう!」とぜひぜひお話を聞きたいと思ったのでした。

各国の作家さんの「絶縁」のとらえ方がそれぞれ違っているのも興味深く。村田さんもおっしゃっていますが、表紙に翻訳者の方々のお名前が大きく出ているのがいいですよね。

どの作品も好きなのですが、北京のスタバからチベットの幼馴染のことを思う青年のごく短いお話なのに、すごいスケールと儚さ、強さなどいろんな感情を同時にかき立ててくれたラシャムジャさんの1本が後を引いています。

『エゴイスト』主演の鈴木亮平さん

上映が始まった映画『エゴイスト』。

主演の鈴木亮平さんにお話を聞きました。LGBTQ+の方々に徹底的に配慮して作られた作品で、鈴木さんの役への向き合い方もすごい。改めて俳優さんってすごい。(語彙力)

詳しくはリンク先をどうぞ。

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インタビュー後編は「自分らしさとは」や仕事についてうかがったのですが、フリーランスで働く人には特に刺さる言葉ばかりではないかと思います。

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『崖上のスパイ』

明日2月10日公開のチャン・イーモウ監督作『崖上のスパイ』。ちょっとお手伝いさせていただいた劇場用パンフレットが素敵なんです。

映画に登場するある本を模したデザインで、内容も読み応えあり。ぜひ劇場でお求めください…!

デザインとカバーのイラストは『戦場のメリークリスマス 4K 修復版』や『WKW 4K』のビジュアルを手がけた成瀬慧さん。

av.watch.impress.co.jp

かっこいいよね。

で『崖上のスパイ』ですが、絵作りの巧さはさすが大ベテラン。構図、美術、衣装がとにかく良い。キリキリ締め上げてくる『裏切りのサーカス』(好きすぎる…)みたいなスパイ映画を期待すると、随分温度の高いものに仕上がっているのですが、スパイ合戦よりも「窮地に立たされたスパイたちがどんな選択をするか」という人間ドラマに重きを置くあたり、チャン・イーモウらしいなと思いました。

2023年の始まりに

2月も半ばに近づいてから書くブログのタイトルではありませんね。

 

今年は和歌山で年越ししたあと、台湾に行ってきました。3年ぶりの海外です。そんなに行ってなかったなんて、信じられない。

空港でもらった検査キットで(気づいた人だけ放置されてる箱から取っていくスタイル)一応毎日コロナ陰性を確かめつつ、迪化街のカフェにでも行こうと思ったら、春節準備仕様になっていてお茶どころではありませんでした。

それはそれで。

あまりにも久しぶりだったので、九份に行ったり。

こんなに歩きやすい九份は今だけでは?

実は魯肉飯より好きな嘉義鶏肉飯を食べたり。

まるで「初めての台湾 3泊4日」みたいなコースをめぐっておりますが、一番行きたかったのは、新北市のフィルムセンター(国家電影及視聴文化中心)。対応してくださった広報や国際合作チームの担当者さんが若い女性ばかりでパワーを感じました。ここは改めて取材したいです。

こんな具合に年明けからしっかりリフレッシュしてしまったため、1月から現在に至るまで馬車馬のように働いています(うれしい♥お仕事大歓迎です)。

そろそろ最大の仕事効率化=体調管理だと痛感する年頃なので、今年は本格的に食養生とか勉強してみたいですね。

からの。ツムラさんのオウンドメディア「漢方ビュー」にて、昨年取材させていただいた高知県の薬用植物の生産地紹介記事が公開されています。柴胡の畑、きれいだったな。

www.kampo-view.com

今年もよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

今年も開催されます、香港映画祭2022

今年も字幕翻訳に参加させていただいた「香港映画祭2022」、公式ホームページができています。作品解説など詳細が載っているフライヤーもダウンロードできます。

この映画祭でしか見られない貴重な作品ばかりです。年末の忙しい時期ですが、ぜひ。

hkfilm2021.wixsite.com